ごきげんよう。
「スカイテックラボ」へようこそ。
※スカイテックマスターKについて知りたい方はコチラより、ご覧ください。
初心者でも分かるドローンに関わる航空法|まず何を守ればいい?
最初に押さえるべき結論はシンプルです。
ドローンは「楽しいガジェット」ではなく、小さな航空機です。
だからこそ、飛行できる場所・時間・方法には明確な基準があります。
本稿では、初心者でも迷わない順序で、航空法の基本・許可承認の考え方・よくある落とし穴を、当ブログの運営経験に基づいて整理します。
安全と実用に集中します。
この記事で分かること(5つの要点)
- 登録・識別:対象機体の登録と識別方法(いわゆるリモートIDの考え方)
- 空域ルール:人口集中地区(DID)・空港周辺・150m以上などの基本
- 特定飛行:夜間・目視外・第三者上空などのリスク管理
- 許可・承認:いつ必要で、どう申請するかの道筋
- 実践チェック:安全運航の前日~当日チェックリスト
まずは“3つの柱”を理解する
① 機体の登録・識別
一定重量以上のドローンは原則として登録が必要です。
登録は「誰が・どの機体を・どこで使うか」を明らかにし、紛失時の特定や事故抑止に役立ちます。
識別の手段として、リモートID(電波での識別)や機体表示などが規定されています。
※登録・識別の要否や方法は制度変更が生じうるため、各自で最新の公式情報を確認してください。
② 空域のルール(「どこで」飛ばしてよいか)
ドローンの飛行は空域ごとに制限が異なります。
代表例は次の3つです。
- 人口集中地区(DID):家屋が密集する区域。無許可での飛行は不可です。
- 空港周辺:航空機の離着陸に関わる空域。安全のため厳格な制限があります。
- 地表150m以上:空の交通の安全に影響するため、原則飛行不可です。
このほか、イベント上空や緊急用務空域など、状況によって飛行禁止となるケースがあります。
地図アプリだけで判断せず、最新の公的情報で必ず照合しましょう。
③ 特定飛行(「どう飛ばすか」で変わる要件)
夜間飛行・目視外飛行・第三者上空など、リスクが高い飛ばし方は特定飛行に該当します。
該当する場合は、事前の許可・承認や追加の安全措置(補助者配置、立入管理、灯火など)が必要です。
※用途によって物件投下・危険物輸送なども特定飛行の対象になり得ます。
許可・承認の考え方——「必要/不要」を素早く判定する
ステップ式チェック
- 飛行場所を確定:DID/空港周辺/150m以上に該当するか。
- 飛行方法を決定:目視外・夜間・上空通過など特定飛行に触れないか。
- 人・物の保護:立入管理、離隔距離、補助者配置の計画は十分か。
- 申請の要否を判定:必要なら提出書類とスケジュールを確保。
迷ったら「危ないなら申請」が原則です。
判断が割れるケースは、航空局の公開資料・FAQ・最新通達を一次情報として確認しましょう。
安全運航の基本——前日~当日のミニチェックリスト
前日:準備9割でトラブルを潰す
- バッテリー:充電・セルバランス・予備の本数
- ファームウェア:機体・送信機・アプリの更新確認
- 書類:許可承認書・飛行計画・標準マニュアルの携行
- 保険:対人・対物の加入状況の再確認
- 周辺確認:気象・電波・周辺イベントの有無
当日:現場での「3つの安全」
- 人の安全:立入管理・アナウンス・補助者配置
- 空の安全:飛行経路の手前側でテストし、RTH(自動帰還)を確認
- 機体の安全:IMU・コンパス・プロペラの点検、GPS・風速の監視
初心者がつまずきやすい“誤解”と回避法
「私有地なら自由に飛ばせる?」
結論はNOです。
土地の許可があっても、上空の空域ルールは別です。
DID・空港周辺・150m以上は、場所の所有に関係なく制限されます。
「小型だから法律は関係ない?」
重量が軽い機体でも、人や物に危害を与えない義務は変わりません。
周囲への配慮・安全対策はすべての操縦者に求められます。
「許可さえ取れば何でもできる?」
許可・承認は免罪符ではありません。
申請書の内容(補助者・離隔・灯火など)を現場で再現し、遵守事項を満たす必要があります。
危険を感じたら中止が最善です。
運営ポリシー——安全・正確・実用
当ブログのスタンス
- 違法飛行を推奨しない:やって良い/ダメの境目を分かりやすく整理
- 一次情報を尊重:法律・通達・メーカー情報を丁寧に確認
- ベネフィット起点:「あなたの得」から実践手順へ落とし込む
免責・注意事項
本稿は、初心者が要点を掴むための導入です。
最新の法令・通達・運用基準は、必ず各公式サイトで確認してください。
地域の条例、施設管理者のルール、緊急時の飛行禁止など、追加の制約がかかる場合があります。
安全第一で、無理な飛行は行わないでください。
次に読む:許可・承認の準備を時短するテンプレ
チェックリストで“抜け”をなくす
申請・手続は、項目のモレで差が出ます。
飛行目的・機体・場所・期間・安全対策が通るかどうかは、一貫性と再現性で決まります。
スカイテックラボでは、初心者向けに最短ルートを解説します。
最後に——「楽しく」「合法で」「安全に」
ドローンの魅力は、空を切り取る体験にあります。
だからこそ、ルールを知ることが一番の近道です。
分からないを放置しない、準備に時間をかける、現地で無理をしない。この3点を心に置けば、あなたの空はもっと広がります。
最新情報はXで発信中!
リアルな声や速報は @skyteclabs でも毎日つぶやいています!