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ドローンを始める人のお金の話——2025年9月版・目的別の予算
最初に「いくら必要か」は“目的”と“安全の要件”で決まります。
本記事では、ホビーから副業・業務準備まで、余計な背伸びをせずにスタートできる現実的な予算の考え方をまとめます。
具体的な機体名は出しませんが、メーカー軸(例:DJI、Autel Robotics、Parrot)で相場感を示し、必要に応じて免許(国家資格)や民間資格の費用も概算してお伝えします。
なお価格は地域や為替で変動します。
必ず最新の公式情報と照合してください。また、今回のドローンとは『空撮』をメインに考えており、室内で使用する「トイドローン」は省いておりますので、ご了承ください。
この記事の使い方(3分で全体像→深掘り)
まずは「目的別ざっくり予算」を見て、次に免許・スクール費用の目安、最後に隠れコストと節約のコツをチェックしてください。
※違法な運用は推奨しません。
必要な場合は国交省の最新ルールも合わせて確認しましょう。
目的別:まずどのくらいの予算が要る?(本体+最低限の周辺)
A. はじめての空撮・ホビー(週末に安全に楽しみたい)
想定メーカー:DJI/Autel Robotics/Parrot。
本体の相場:エントリー帯はおおむね7〜10万円、中級手前で15万円前後。
周辺費(最低限):予備プロペラ・NDフィルター・メモリーカード・簡易ケース等で、本体価格の+10〜20%を見込み。
合計目安:8〜12万円(初回セット)。
B. SNS/YouTube用の高品質映像づくり(趣味寄り・準プロ)
本体の相場:中級帯で15〜25万円、高機能化すると30万円超。
周辺費(安定運用):予備バッテリー複数、強化ケース、ND一式、充電ハブ等で+5〜10万円。
合計目安:20〜35万円。
C. 副業・業務準備(不動産撮影・簡易点検・広報)
本体の相場:性能・冗長性を考えると30〜60万円。
保険:賠償責任(対人・対物)や機体保険は年5千円〜数万円が目安。
(法人向け賠償は年間約7,500円〜、機体保険はライトプランで年5,000円前後〜の例あり。プラン内容で上下。)
周辺費:バッテリー×複数・業務用キャリー・安全備品で+10〜20万円。
合計目安:45〜90万円+保険。
D. 本格業務(測量・点検・要件の厳しい案件)
本体の相場:要件により60万円〜100万円超。
資格:案件により国家資格(二等/一等)や機体認証・マニュアル整備が前提になる場合あり。
(特定飛行は条件次第で許可・承認、または要件充足で不要のケースあり。最新のカテゴリー区分に従うこと。)
合計目安:機体・周辺で80万円〜+資格・保険・申請費用。
資格とスクールのお金(2025年9月時点の概算)
民間資格(例:JUIDAなど)
基礎の座学・実技を体系的に学びたい人に向いています。
受講料の相場は約15万〜25万円(管理団体やコースで変動)
※民間資格の扱いは制度変更の影響を受ける場合があります。最新の位置づけは必ず各団体・国交省の情報で確認してください。
国家資格(二等/一等 無人航空機操縦士)
講習費用の相場:おおむね二等:経験者15万円前後/初学者40万円前後、一等:経験者50万円前後/初学者80万円前後。:contentReference[oaicite:6]{index=6}
試験費用の目安:学科受験料は二等 8,800円/一等 9,900円、実地は二等 20,400円/一等 22,200円(講習修了で免除となる場合あり)。
※上記は制度・手数料の改定で変わる可能性があります。申し込み時に最新額を確認してください。
資格は「いつ取る?」の考え方(費用対効果)
ホビー中心ならまずは安全ルールの理解と練習環境づくりに投資。
副業以上を狙うなら、見込み案件の要件(飛行方法・空域・納品クオリティ)を先に確認し、必要があれば二等→一等の順で計画するとムダが少ないです。
「本体代」以外にかかるお金——見落としやすい項目
① 保険(賠償責任・機体保険)
万一に備える固定費です。
法人向け賠償は年間約7,500円〜のプラン例、機体保険はライトで年5,000円前後〜から。
(補償範囲で大きく上下・個人向けの無償付帯賠償プランもあり〔DJI製・要登録/機体損害は別途〕)。
② 申請・ルール対応のコスト
飛行場所・方法によっては、特定飛行の許可・承認や手順の整備が必要です。
カテゴリー区分の要件(機体認証・技能証明・立入管理・マニュアル整備)を満たせば、ケースによっては許可・承認が不要になる場合もあります。
最新の運用は国交省ページで確認しましょう。
③ アクセサリー・消耗品
予備プロペラ、プロペラガード、NDフィルター、メモリーカード、充電ハブ、キャリーケース、メンテナンス用品など。
初期費は本体の10〜20%を見込み、運用しながら最小限を補充するのが現実的です。
予算設計のコツ——“段階投資”でムダを削る
ステップ1:安全と合法を最優先に
飛ばせる場所・方法の確認→練習→必要な申請の順で費用を配分。
空港周辺・高度150m以上・人口集中地区・催し場所上空・緊急用務空域は特に慎重に。
ステップ2:用途に直結する機能にだけ払う
メーカーはDJIが選択肢豊富で情報も多く、Autel Roboticsは撮影・一部産業系で存在感、Parrotは教育・業務特化のラインが分かりやすいです。
「何を撮るか・どの環境か」を先に固め、余剰性能に投資しすぎない判断が重要です。
ステップ3:資格・スクールは“案件要件”に合わせる
民間資格は体系的な学習に有効、国家資格は特定飛行・業務要件への適合で価値が出ます。
費用は前掲の目安を参照し、まずは二等から検討するのが無理のない順序です。
ケース別:はじめての予算シミュレーション
ケースA:週末ホビーで景色を撮りたい
本体7〜10万円+周辺1〜2万円程度。
賠償は最低限プランで年数千円〜。
まずは安全運用に慣れる期間に投資。
ケースB:映像の質にもこだわる
本体15〜25万円+周辺5〜10万円。
保険も拡張して年1万円台を想定。
ケースC:副業で簡易案件に挑戦
本体30〜60万円+周辺10〜20万円+保険。
案件の要件次第で二等取得(初学者で〜40万円前後)を検討。
ケースD:本格業務・飛行条件が厳しい
本体・周辺で80万円〜+資格・保険・申請。
案件要件に応じて一等(初学者〜80万円前後)も視野。
カテゴリー区分の要件と最新ルールを精査。
最後に——予算より大切な3つの優先順位
① 合法と安全:空域・方法・立入管理の条件を満たす。
迷ったら公式情報を確認する。
② 目的に合う性能だけ選ぶ:使わない機能への投資を避け、周辺費は本体の10〜20%で設計。
③ 学びの順序:民間で基礎→必要なら国家資格へ。
費用は案件要件と照らして段階的に。
「いくら必要か」は、あなたが“どこで・どう使うか”で変わります。
焦らず、必要な分だけ計画的に。
空を楽しむためのコストは、安全と信頼を買う費用でもあります。
無理のない一歩から、始めましょう。
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